「ベトナム産のコーヒーって、どんなコーヒー豆を選べばいいの?」
そんな疑問にお答えするために、コーヒー豆の選び方を分かりやすく解説します。
ベトナムはコーヒー豆の世界第2位の生産国で、当店で扱うコーヒー豆の味の特徴・挽き目・容量(100gや200g、ドリップバッグ)までご紹介。
あなたにぴったりの一杯を見つけるヒントになれば幸いです。
きっとお気に入りの一杯が見つかるはずです
コーヒー豆の選び方①:産地と品種で選ぶ
コーヒー豆は、産地や品種によって風味が大きく変わります。
- ロブスタ種(ベトナムの代表的な豆)
力強い苦味と高いカフェイン含有量。エスプレッソやカフェオレ向き。 - アラビカ種(ベトナム中部・高地で栽培)
華やかな香りやフルーティーな酸味。ハンドドリップにおすすめ。
有名なベトナムコーヒー(練乳入り)には、ロブスタが使われています。
苦味と独特の風味を持っているため、あえて濃厚にすることで、苦みで独特の風味を抑えます。
深煎りに焙煎することで、苦み最大限引き出し、その他の雑味等をなくします。
苦味が強くなるため、練乳を入れて甘くしてコーヒー牛乳のようにして飲みます。
ロブスタ種をブラックコーヒーとして飲むこともあります。
現地で店に行くと、濃厚なコーヒーと別で氷と水が出てきます。
自分で好みの味に調整して、アイスコーヒーとして飲むことができます。
コーヒー豆の選び方②:焙煎度合で選ぶ
コーヒー豆の選び方の中でも、焙煎度合は味わいの方向性を決める最重要ポイントです。
同じ豆でも焙煎の深さによって「酸味・苦味・甘み・香り」のバランスがまったく変わります。
ここでは、焙煎度合ごとの特徴と選び方を詳しくご紹介します。
浅煎り(ライト〜シナモンロースト)
- 味わい:明るい酸味、爽やかでフルーティー
- 特徴:豆本来の個性(産地や品種の違い)が最も出やすい
- おすすめ豆:アラビカ(カウダットやダラット産など高地の豆)
- 飲み方:ハンドドリップで軽やかな風味を楽しむのに最適
「酸味を楽しみたい方のコーヒー豆の選び方」には、浅煎りを選ぶのが正解です。
中煎り(ミディアム〜ハイロースト)
- 味わい:酸味と苦味のバランスが良い
- 特徴:香り・甘み・コクがバランスよくまとまる
- おすすめ:ベトナム産アラビカ(ウォッシュ精製でクリーンな味わい)
- 飲み方:ペーパードリップやコーヒーメーカーで普段飲みにぴったり
「コーヒー豆の選び方で迷ったら中煎り」と言われるほど、幅広い人に好まれる焙煎度合です。
深煎り(シティ〜フレンチロースト)
- 味わい:しっかりとした苦味と深いコク
- 特徴:酸味が弱まり、ビターチョコやナッツのような風味が強調される
- おすすめ豆:ロブスタ種(力強いボディ感を最大限に発揮)
- 飲み方:ベトナムコーヒー(練乳入り)、カフェオレ、アイスコーヒー
「濃厚な味を求める方のコーヒー豆 選び方」には、深煎りのロブスタが定番です。
極深煎り(イタリアンロースト)
- 味わい:強い苦味とスモーキーな香ばしさ
- 特徴:カフェイン感がやや弱まり、苦味が主役
- おすすめ豆:ロブスタ種(エスプレッソやアイス用に最適)
- 飲み方:アイスコーヒー、エスプレッソベースのラテやカプチーノ
「ミルクと相性の良いコーヒー豆 選び方」としては極深煎りがベスト。
当店「結 Coffee Beans」では、焙煎度合を8段階でご用意しています。
同じベトナム産コーヒー豆でも、焙煎度合によってまったく違う表情を見せます。
| 焙煎度合 | 特徴 | 向いている方 | おすすめ豆 |
|---|---|---|---|
| ライトロースト(極浅煎り) | 明るい酸味・果実感 | 酸味好き、軽やか派 | アラビカ・カウダット |
| シナモンロースト(浅煎り) | 爽やかでフレッシュ | フルーティー好き | アラビカ・ダラット |
| ミディアムロースト(中煎り) | 穏やかな酸味と軽さ | 毎日飲む方 | アラビカ各種 |
| ハイロースト(中煎り) | 酸味と甘みの調和 | 香り重視 | アラビカ・ウォッシュ精製 |
| シティロースト(中深煎り) | 酸味と苦味のバランス | 初心者におすすめ | Ruby Mountain、フルウォッシュ |
| フルシティロースト(深煎り) | ほろ苦さとコク | カフェオレ派 | ロブスタ・ハニー精製 |
| フレンチロースト(深煎り) | 強い苦味、濃厚 | アイス・ベトナムコーヒー | ロブスタ S18 |
| イタリアンロースト(極深煎り) | スモーキーで重厚 | エスプレッソ派 | ロブスタ・クリーン |
商品ページで選択可能ですが、初期で表示されている焙煎度合が当店オススメになっています。
初めての方には、複数のコーヒー豆を試せる《飲み比べセット》が人気です。
コーヒー豆の選び方③:挽き目で選ぶ
コーヒー豆の選び方で、「挽き目」=豆の粒の大きさはとても重要です。
同じ豆・同じ焙煎度合でも、挽き目が変わるだけで味わいは大きく変化します。
挽き目が細かければ苦味や濃さが強くなり、粗ければすっきりとした軽さが出ます。
つまり「どの抽出器具を使うか」「どんな味わいを求めるか」で、コーヒー豆の選び方も変わってきます。
極細挽き(エスプレッソ/ベトナムフィルター用)
- 特徴:粉がパウダー状に近く、抽出時間が短くても濃厚な味になる。
- おすすめの飲み方:ベトナム式練乳コーヒー(カフェ・スア・ダー)、エスプレッソ。
- 味の傾向:しっかりした苦味と重厚感。
「濃厚でビターな味を楽しみたい方のコーヒー豆 選び方」は、極細挽きを選ぶのがオススメです。
細挽き(エスプレッソ・ベトナムフィルター向き)
- 特徴:粉が細かく、抽出が早くても味がしっかり出る。
- おすすめの飲み方:マキネッタ(直火式エスプレッソ)、濃いめドリップ。
- 味の傾向:苦味とコクが強く、深煎りの風味が引き立つ。
「しっかりしたコクを求める方のコーヒー豆 選び方」は、細挽きを選ぶのがオススメです。
中細挽き(ペーパードリップ向き)
- 特徴:最もスタンダードな挽き目。お湯の通りが均一で安定した抽出ができる。
- おすすめの飲み方:ハンドドリップ(V60・カリタ式)、サイフォン。
- 味の傾向:酸味・甘み・苦味のバランスが良く、香りも引き立つ。
「バランスの良い味わいを楽しみたい方のコーヒー豆 選び方」は、中細挽きを選ぶのがオススメです。
中挽き(コーヒーメーカー向き)
- 特徴:やや粗めで、家庭用コーヒーメーカーに最適。お湯の通りが良く、抽出が安定する。
- おすすめの飲み方:家庭用コーヒーメーカー、ドリップバッグ。
- 味の傾向:クセがなく飲みやすい。毎日飲むレギュラーコーヒーに最適。
「手軽に安定した味を楽しみたい方のコーヒー豆 選び方」は、中挽きを選ぶのオススメです。
中粗挽き(浸漬式ドリップ・クレバーなど)
- 特徴:中挽きより少し大きめで、お湯と豆が触れる時間を長めに取れる。
- おすすめの飲み方:クレバー式ドリッパー、浸漬式ドリップ、アイスドリップ。
- 味の傾向:まろやかでやさしい苦味、酸味が穏やか。
「まろやかで飲みやすい味を楽しみたい方のコーヒー豆 選び方」は、中粗挽きを選ぶのがオススメです。
粗挽き(フレンチプレス・水出しコーヒー向き)
- 特徴:粉が大きめで、ゆっくり時間をかけて抽出する方法で雑味を抑えるのに最適。
- おすすめの飲み方:フレンチプレス、コールドブリュー(水出し)。
- 味の傾向:すっきり軽やかで、後味がクリア。
「スッキリ系を好む方のコーヒー豆 選び方」は粗挽きがベスト。
豆のまま
- 特徴:挽かずに購入するため、鮮度が保たれやすい。
- おすすめの飲み方:飲む直前にミルで挽けば、最も香り高いコーヒーに。
- 味の傾向:その時々の挽き目を調整できるので、飲み方に合わせて自由自在。
「こだわり派のコーヒー豆 選び方」には、豆のまま購入して自宅で挽くスタイルがおすすめです。
- 同じベトナム産コーヒー豆でも、挽き目の選び方で全く違う味になる
- 初心者は 中細挽き(ハンドドリップ用) を選ぶのが安心
- こだわりたい方は 豆のまま を選び、飲む直前に挽くのがおすすめ
挽き目は、商品ページで選択可能です。
初期で表示されている挽き目が当店のオススメになっています。
細挽きは、本格的なエスプレッソ用の極細挽きへの対応不可ですのでご了承ください。
使用しているグラインダー
当店では Kalita の業務用グラインダー「ニューカットミル」を使用しています。
このミルは中挽きでの抽出が得意で、中~深煎りのベトナム産豆と非常によく相性が良いグラインダーです。
挽き目のムラが少なく、粉が均一に仕上がるので、苦味やコクをしっかり出せるのでベトナムのコーヒー豆の特徴を十分に味わうことができます。
例えば、シティロースト(中深煎り)のアラビカ豆をこのミルで中挽きにすると、香り・酸味・苦味のバランスが整った一杯に仕上がります。
ロブスタの深煎りを使うなら、細挽きに近い設定に調整して濃厚な味を引き出すことも可能です。
コーヒー豆の選び方④:容量(g数)で選ぶ
コーヒー豆の選び方では、味や焙煎度合、挽き目だけでなく、購入する容量(g数)も大切なポイントです。
なぜなら、コーヒー豆は鮮度が命。焙煎から時間が経つと香りや風味が失われるため、「どのくらいの量をどのペースで消費できるか」を考えて選ぶことが、美味しいコーヒーを楽しむ秘訣です。
1杯あたりの使用量と目安
一般的に、1杯(120〜150ml)を淹れるのに必要なコーヒー豆の量は 約10〜12g(濃いめなら14g前後)。
これを基準にすると、容量ごとの杯数がイメージしやすくなります。
- 100g … 約8〜10杯分
- 200g … 約16〜20杯分
- 500g … 約40〜50杯分
- 1kg … 約80〜100杯分
コーヒー豆の選び方では、「自分や家族が何杯くらい飲むか」で容量を決めるのがポイントです。
100g:お試しサイズ
一般的に、1杯(120〜150ml)を淹れるのに必要なコーヒー豆の量は 約10〜12g(濃いめなら14g前後)。
これを基準にすると、容量ごとの杯数がイメージしやすくなります。
- メリット:初めての豆を試すのに最適。小ロットなので鮮度が落ちにくい。
- おすすめの使い方:複数種類を飲み比べて、自分の好みを探したいとき。
- おすすめの選び方:「ロブスタの深煎り100g」+「アラビカの浅煎り100g」で味の違いを体感。
「コーヒー豆 選び方に迷ったら、まずは100gずつ複数種類を試す」のが定番です。
200g:日常使いサイズ
- メリット:1日1〜2杯の習慣にちょうど良い。まとめ買いより鮮度を保ちやすい。
- おすすめの使い方:気に入った豆をリピートするとき。
- おすすめの選び方:「Ruby Mountain(中深煎り)」を200g購入 → 毎日のハンドドリップ用に。
「コーヒー豆 選び方の基本は、普段飲み用には200gがバランス良し」と覚えておくと便利です。
ドリップバッグ:1杯分の手軽さ
- メリット:個包装で鮮度が保てる。ミルが不要で、オフィスや旅行にも便利。
- おすすめの使い方:忙しい朝や外出先、ギフト用。
- おすすめの選び方:「ロブスタ深煎りのドリップバッグ」→ ベトナムコーヒー風にミルクを加えて楽しめる。
「手軽さを重視したい方のコーヒー豆 選び方」には、ドリップバッグがベスト。
コーヒー豆の選び方⑤:飲み方に合わせる
まず覚えておく比率
- 基本比率:1杯あたり豆10–12g(濃いめ14g)
- お湯の温度:92–96℃(浅煎りほど高め、深煎りほど低め寄り)
- 微調整のキモ:
苦い→挽きを粗く/温度下げ/抽出短く
薄い→挽きを細かく/温度上げ/抽出長く
酸っぱい→挽きを細かく/温度上げ/やや深め焙煎に
1) ベトナム式フィンフィルター(練乳あり/なし)
- 狙い:濃厚・まったり。ベトナムらしさ全開
- おすすめ豆:ロブスタ S18 Clean / Culi Robusta S18、Robusta Honey S18
- 焙煎度合:フレンチ~イタリアン(深~極深)
- 挽き目:細挽き(やや細め推奨)
- 基本レシピ(1杯)
- 豆14g|お湯80–100ml|抽出3.5–5分|(練乳20–30gお好みで)
- コーヒー豆 選び方のコツ:苦味とコクを出したいのでロブスタ×深煎り×細挽きが鉄板。甘さを足すならハニー精製を。
2) ハンドドリップ(V60/カリタ)
- 狙い:香りとバランス。毎日飲みたい定番
- おすすめ豆:Arabica Cầu Đất(Moka)、Arabica Đà Lạt Full Wash、Ruby Mountain
- 焙煎度合:ミディアム~シティ(中~中深)
- 挽き目:中細挽き
- 基本レシピ(1杯)
比率1:15(豆12g:湯180ml)|全体2:30–3:00
30–40秒蒸らし→数回に分けて中心~外周へ安定注湯 - コーヒー豆 選び方のコツ:香り重視なら浅~中煎りのアラビカ。迷ったらシティロースト×中細挽きがもっとも失敗しない。
家庭用コーヒーメーカー
- 狙い:手軽・安定
- おすすめ豆:Đà Lạt Full Wash、Ruby Mountain(中深)
- 焙煎度合:ハイ~シティ(中~中深)
- 挽き目:中挽き
- 基本レシピ:メーカーの基準スプーンで10–12g/杯、水量は表示通り
- コーヒー豆 選び方のコツ:毎日飲むなら200g購入が鮮度とコスパのバランス◎。味が薄いと感じたら1杯あたり+2gから調整。
4) フレンチプレス
- 狙い:オイル感と重層的なコク
- おすすめ豆:Robusta Honey S16/S18(甘苦バランス)、Ruby Mountain(フルシティ)
- 焙煎度合:シティ~フレンチ(中深~深)
- 挽き目:粗挽き
- 基本レシピ(1杯)
- 比率1:15(豆13g:湯200ml)|4分浸漬→軽く攪拌→沈殿30秒→ゆっくりプレス
- コーヒー豆 選び方のコツ:雑味が出たらさらに粗く。ボディ不足なら焙煎を一段深く。
5) 水出し(コールドブリュー/急冷アイス)
A. コールドブリュー(長時間抽出)
- 豆:ロブスタ×アラビカ混合または深煎りロブスタ
- 焙煎:フルシティ~フレンチ
- 挽き目:粗挽き
- レシピ:1:8~1:12(濃縮なら1:5)|冷蔵 8–16時間 → 濾す
- コツ:渋みが出たら抽出時間を短く/焙煎を深く
B. 急冷(フラッシュブリュー)
- 豆:Ruby Mountain(シティ)など香り系
- 挽き目:中細挽き
- レシピ:総液量の30–40%を氷、湯は熱め(94–96℃)、2:30で濃いめ抽出→氷で一気に冷却
- コツ:香りを活かしたいならアラビカ×中煎りが◎
6) エスプレッソ/マキネッタ(直火式)
- 狙い:凝縮感、ラテ系の芯
- おすすめ豆:ロブスタ S18 Clean/Culi、ブレンドの“締め”にロブスタを少量
- 焙煎度合:フレンチ~イタリアン
- 挽き目:細挽き(マキネッタは“やや細め”)
- 基本レシピ
- エスプレッソ:1:2(18g→36g)25–30秒
- マキネッタ:バスケット山盛り→ならす(詰めすぎない)→弱中火で抽出
- コーヒー豆 選び方のコツ:ロブスタ深煎りでクレマとボディを強化。苦すぎたらアラビカをブレンド。
7) ドリップバッグ(1杯ずつ個包装)
- 狙い:手軽・均一・オフィスや旅先
- おすすめ豆:ロブスタ深煎り(ミルク割◎)、Ruby Mountain中深(ブラック◎)
- 焙煎度合:シティ~フレンチ
- 抽出:1袋10–12gに対してお湯160–200ml、蒸らし30秒→2–3回分け注ぎ
- コーヒー豆 選び方のコツ:ブラック派はアラビカ中深、カフェオレ派はロブスタ深が満足度高い。
飲み方から逆引きするコーヒー豆 選び方
- 飲み方を決める(フィン?ドリップ?アイス?)
- 狙う味を言語化(濃厚/香り重視/すっきり/ミルクに負けない等)
- 焙煎度合を選ぶ(浅=酸/中=バランス/深=苦コク)
- 挽き目を合わせる(細=濃い/粗=すっきり)
- 容量を決める(初回100g、定番は200g、手軽さはドリップバッグ)
まとめ|コーヒー豆の選び方は「比較」が近道
コーヒー豆は、産地・焙煎度合・挽き目・容量で味わいが変わります。
特にベトナム産コーヒー豆は個性豊かなので、いろいろ比べてみることが一番の選び方です。
初めての方には、少量ずつ試せる飲み比べセットがおすすめです。
お気に入りを見つけて、200gやドリップバッグで毎日のコーヒーを楽しんでください。








